クルーズ旅行は、楽しいことばかりではありませんでした。美しい景色、素晴らしい食事、そして素敵な出会いもあった一方で、いくつかのハプニングや困難も経験しました。ここでは、その中でも特に「きつかったこと」をベスト5として振り返り、私にとって記憶に残る出来事をお話ししたいと思います。
1. 船酔いと長時間の移動
クルーズ旅行の始まりから数日目、私は船酔いに悩まされることになりました。最初のうちは、海の上にいることがとても新鮮でワクワクしていたのですが、数日目から波が少し荒れ始め、船が大きく揺れるようになったのです。最初は軽い頭痛や吐き気を感じていたのですが、次第にひどくなり、船内を歩くのもまっすぐに歩けない状態に。
普段、乗り物酔いをしない私でも、クルーズでの長時間の移動には驚かされました。船内のレストランやカフェで食事をするのも一苦労。食欲もなく、ずっと横になっているだけの日々が続きました。普段の生活では感じることのない揺れに体がついていけず、船酔いで過ごす時間は本当に辛かったです。こんなにも体調が悪くなるとは思いもしなかったので、最初の数日は心身ともにとても疲れを感じました。
それでも、次第に船酔いに慣れてきたことと、乗客が提供する酔い止めの薬が効いてきたおかげで、だんだんと体調が回復していきました。体調が戻った時、船が大海原を進んでいる景色を再び楽しめた瞬間は本当に嬉しかったです。あの船酔いの経験は、今でもしっかりと心に残っています。
2. 混雑したレストランでの長い待機時間
もう一つきつかった出来事は、特に食事の時間に感じました。クルーズには多くの乗客が乗船しており、レストランはいつも混雑していました。特にディナータイムには、予約していないと長時間待たされることもありました。せっかくの旅行なのに、こんなにも待つ時間が多いとは思っていませんでした。
何度も長い列に並び、ようやく席に着いたときには、すでに体力的に疲れきってしまっていました。座席に着いた後も、料理が出てくるまでにかなりの時間を要し、満腹感よりもイライラ感の方が強くなってしまうこともありました。特に、どこもかしこも満席で待たされているとき、他の乗客と同じように過ごしていると、他人のペースに合わせなければならないストレスも感じました。食事は楽しむための時間だと思っていたので、そんな風に感じるのはとても辛かったです。
その後は、混雑を避けるために早めに食事を取るようにしたり、事前にレストランを予約するように心がけたおかげで、少し楽になりましたが、それでも何度も長い待機時間に悩まされました。
3. 悪天候でのデッキでの不安定な時間
クルーズの途中、悪天候に見舞われたこともありました。天気が悪く、船が大きく揺れる中で、デッキに出て風に吹かれていると、足元が不安定で立っているのも一苦労でした。強風と冷たい海風に吹かれながら、立っているだけで体力を消耗してしまい、あまりにも不安定な状態が続くと、心の中で「早くこの時間が過ぎてほしい」と思っていました。
デッキには他の乗客もいて、同じように風に耐えながら海を見ていた人たちもいましたが、誰もが心の中で不安を抱えていたことだと思います。外に出て風にあたるのは気持ちよく、何か解放感を感じる瞬間でもありますが、あまりにも悪天候だと不安や恐怖に近い感情が湧いてきます。そんな中で過ごす時間は、思っていた以上に厳しく、船が揺れるたびに「早く港に着いてほしい」と何度も思いました。
その後、天気が回復し、デッキでの風を楽しめるようになりましたが、あの悪天候の日々は記憶に残る「きつい瞬間」でした。
4. 移動中の疲れと慣れない環境
クルーズ旅行中、移動自体が長時間にわたるため、慣れない環境で過ごすことが多かったのも辛かったです。船内での生活は、ホテルと違って動きが多く、移動するたびに足元が不安定になることがありました。食事の場所に行くための距離も長く、船内での移動時間が無駄に感じられたこともありました。
また、何よりも日々の生活リズムが崩れ、規則正しい生活ができなかったため、体調を崩すこともありました。普段なら快適に過ごせる環境でも、長期間続けることで疲れが溜まっていきました。
移動の疲れと、慣れない環境での生活が続く中で、時折「もう家に帰りたい」と思ってしまうこともありましたが、その都度自分を励ましながら乗り越えました。やはり、どんなに楽しい旅行でも、長時間の移動と不安定な生活環境には体力を消耗してしまうものです。
5. 他の乗客とのトラブル
旅行の最中、全ての乗客が快適に過ごしているわけではありません。他の乗客との小さなトラブルが発生することもありました。ある日、隣の席の乗客が食事中に大声で話していたり、座席を無断で占領していたりしたことがあり、どうしても不快に感じてしまいました。その場で直接言うことはできませんでしたが、後からスタッフに苦情を言うことになりました。
他人の行動が自分のストレスとなり、楽しいはずの時間が少しだけ台無しになったこともありました。その後、船内でのマナーが守られるように改善されましたが、そうした小さなストレスも積み重なると、気分が重くなりがちでした。
クルーズ旅行は素晴らしい体験ではありましたが、その中で直面したこれらの困難もまた、私の記憶に強く残っています。どんな旅行でも、楽しい瞬間とともに辛い瞬間もありますが、それらを乗り越えてこそ、もっと深い思い出が生まれるのだと思います。
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